アメリカ第2番目の大都市にも関わらずロスアンゼルスは公共の交通機関が日本やアメリカの他の都市と比べて驚くほど発達していません。メトロ(Metro)という名前の会社がレールを使ってお客を運ぶ乗り物レッドライン(Red Line)、ブルーライン(Blue Line)、グリーンライン(Green Line)と呼ばれる3路線の運行と同名のメトロバス(Metro Bus)を運行しており将来はこれらの交通網でロスアンゼルス全体をカバーしようとの計画がもたれているようですが現時点では市民の足とは言えないのが現状です。 それでは今現在の市民の足とは何か?そう自家用車です。車がなければ生活出来ない街と言っても過言で無いほどロスアンゼルス生活に車は不可欠です。それゆえ車のための道路は非常に整備が行き届き一般道路も日本や他のアメリカと都市と比べて広く使いやすいし、Free Way と呼ばれる高速道路もアメリカでいや世界で最も発達した街です。アメリカ人もこのロスアンゼルスの発達した高速道路のことをつかまえて Free way jangle と呼ぶほどです。しかもロスアンゼルスを含む西海岸諸州では特別な場所を除いて料金をとらない只です。まさに車社会ロスアンゼルスではありますが、残念ながら車社会故にその弊害もあります。それは朝夕通勤時のラッシュアワーで、その混雑は凄まじいものがります。日本の通勤電車のラッシュも凄まじいですが、さてどちらが辛いでしょうか。
当然ロスアンゼルスの住民は生活に不可欠な車は持っておりますが、日本からの旅行者にとってはある意味大変不便な街と言えるでしょう。レンタカーを借りれば良いのでしょうが、これも不安なものです。日本での運転経験があれば技術的には問題ありませんが、問題は地理と左ハンドルと右側通行でしょう。地図は大変見やすいので直ぐ理解できるでしょうが、地図を見ながら運転は出来ません。助手席にナビゲター役が必要でしょう。左ハンドル右側通行は交通量の多いところでは車の流れに乗れば問題ないのですが交通量の少ないところではつい日本の染み付いた習慣が出て右折(左折)すると対向車が正面に来ていたといったことが起こります。実は日本人観光者がレンタカーを借りて、起こす事故の大半はこれに起因しているようです。
車の運転が趣味で車を運転するのが旅行目的であればレンタルするしかないでしょう。しかし移動手段としてのレンタカーは便利ではありますが、地理や右側通行に気を使いながらの運転はストレスばかりがたまり疲れ果ててしまいます。そして肝心の観光やお買い物どころではなくなってしまうかも知れません。
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